議会議員選挙や首長選挙の開票速報と投票結果のお知らせについて

18歳選挙権が実施されてもなお、全国的に低迷を続ける投票率。
投票率の向上は、向上があった分、より民意の反映された選挙となり政策決定の道筋にも民意反映の影響が大きくなるはずです。
そいった意味からも、『投票率』へのこだわりはありすぎても困る問題ではありません。

18歳選挙権の導入論議の際には一部、『若すぎて政治への理解が不足』といった意見もありましたが、それ以前に、有権者国民の政治参加への関心が低すぎるという現実が、投票率を低迷させ続けています。
むろん、高齢化が進む中で同時進行している、『貧困・心身の不自由』といった問題も、投票率向上のためには、寄り添い解決すべき大きな問題であり、かつ、政治が真っ先に取り組むべき問題です。

このような背景の中、全国数千に及ぶ市区町村での議会選挙は待った無しで実施されています。その一つ一つの選挙が、それぞれの地域住民にとって、実生活に影響のあるものです。

まずは、住民への選挙の告知がより細かくなされることが重要ではないでしょうか。ところが、そのあり方は地方自治体によってピンきり(様々)です。

地方自治体の機関として存在する『選挙管理委員会』が選挙の実施を担っており、自治体の公的サイトにおいては必ずと言って良い程、そのサイト内に選挙管理委員会の情報ページを保有しています。

ところが、自治体によっては、直近に実施される選挙の情報が全く見当たらないところが存在しています。自治体の規模にもよりましょうが、せめて選挙公報の案内は欲しいところです。それに反して、自治体HP(サイト)のトップページに『○月○日には◇◇会議員選挙が行われます』といった地方自治体も存在し、須らく『かくあるべき』と思うところです。

選挙実施の告知はあっても、住民が選挙・投票に参加するにあたり、どこまで詳細を伝えているかという問題があり、これも自治体によって様々です。

とにかく投票にだけは行こう?
選挙にはどんな立候補者が立っているか?
当該自治体の選挙の履歴や投票率は?

上記のように、選挙・投票への関心や意欲は人様々です。しかし、告知すべきは、これら全ての人の関心に応えるべき内容を網羅すべきではないでしょうか。

このページでは、以下、網羅すべき内容について詳細に説明しています。
※ 但し、以下は有権者側からの視点であり、一部・選挙管理委員会では掌握不可能なものもあります。

<選挙の基本情報>

  1. 投票期日の投票日時と場所
  2. 期日前投票の日時と場所
  3. 不在者投票について
  4. 開票場所と開票開始時刻等
  5. 選挙公報の発行について
  6. 選挙のアピールイベントの告知

<選挙の実施状況>

  1. 立候補者は誰か
  2. 立候補者の新旧(現・元・前・新)
  3. 立候補者の党派別内訳
  4. 直近の選挙人名簿の人数
  5. 以前に実施された選挙結果情報

<選挙活動期間中及び投票期日の情報>

  1. 期日前投票の実施結果と推移
  2. 各党・各候補の優劣・情勢

<その他選挙戦の情勢など>

  1. 出口調査など(電話による調査)
  2. 各党・各候補の優劣・情勢

投票期日の投票日時と場所

投票期日とは、「今回」の選挙で投票に行ける日と定められた日の事です。
選挙日とも言います。即日開票が殆どとなった昨今、この日の深夜までには開票が終わり、選挙結果が確定します。

投票日時の「時」とは、投票日に投票ができる時間帯の事です。
※ 役所のサイトでの表記の一例:1月26日(日曜日)午前7時から午後8時

投票日の場所とは、投票日に投票に行くべき「投票所」のことで、自治体で定められた区域ごとに異なります。ご自分の住所がどの区域なのか確認して、その区域の投票所で投票します。ご自分の区域以外の投票所では投票が出来ません。

なお、地方自治体により、投票の時間帯が投票所によっては異なる場合があります。また、投票日にどうしても投票所へ行けない場合は、「期日前投票」制度を利用します。

以上の内容については、各個別住所に郵送されて来る『投票所入場券』に明記されているので、必ず確認をしましょう。

※ 参照:確実な投票のために|地方自治体サイトの投票所案内

期日前投票の日時と場所

期日前投票とは、投票日に仕事や旅行などの理由(一定の事由)で投票ができない人のために設けられている制度です。基本的に、告示日の翌日から投票日の前日までが『期日前投票期間』です。

期日前投票を行うには、投票所入場整理券裏面の「宣誓書」に必要事項を記入の上で、その入場券を期日前投票所に持参します(投票所で記入しても大丈夫なケースがほとんどです)。

期日前投票の投票所の施設・場所・時間については、投票日当日の投票所と違い、その数も限られます。また、地方自治体によっては、お住まいの居住地により投票できるが場所が決められている場合もあります。

こういったケースに対応する為にも、投票所入場券の内容確認は重要です。入場券が郵送されてきていない場合は、市役所・町役場に問合せましょう。また、市役所・町役場のサイト(ホームページ)でも、期日前投票の情報が配信されています。

2020年1月26日が投票日の東京都府中市長選挙のサイト公開例

期日前投票所
期日前投票所 投票期間 投票時間
市役所1階市民談話室 1月20日(月曜日)から25日(土曜日) 午前8時半~午後8時
市政情報センター(ル・シーニュ5階) 1月20日(月曜日)から25日(土曜日) 午前10時~午後8時(25日は午後5時まで)
東部出張所(白糸台文化センター内)
西部出張所(西府文化センター内)
1月22日(水曜日)から24日(金曜日) 午前8時半~午後5時

なお、高齢者の多い地方自治体では、『出張期日前投票所』を設けているところがあります。投票施設を装備した自動車で高齢者の住む地域まで出張して投票率の向上を図っているのです。重複投票を避けるため、本部役所との選挙人登録状況や投票の有無の確認連絡も怠り無く実施しています。

『出張期日前投票所』は今後とも全国に波及してもらいたい存在です。

不在者投票について

告示日の翌日から投票日の前日までが『期日前投票期間』ですが、同じ期間に投票できる制度に『不在者投票制度』があります。期日前投票と不在者投票では何が違うのでしょう。

期日前投票は、投票日当日に投票に来られない人が期日前投票所で投票する方法です。不在者投票は、居住地から遠方の滞在地や指定病院等の施設で投票、あるいは郵便などで投票する方法です。

期日前投票があくまでも居住地の定められた投票所の行って投票するのに対し、不在者投票では、居住地から遠方の滞在地から移動が困難である場合に、滞在地に指定されている「不在者投票所」で投票すること。また、入院中で投票に行けず、指定病院等の施設で投票すること。さらには、郵便などで投票する方法ということになります。

特別な不在者投票の例

ここで、不在者投票制度の変わった例をご紹介します。

現行、投票日(投票期日)に投票が出来る人の年齢は、投票日の翌日に満18歳の誕生日を迎える人以前の年齢の人と決められています。では、期日前投票期間中に「満18歳」でない人の場合、期日前投票は出来ないのでしょうか?

この場合、期日前投票ではなく「不在者投票」という形で投票が可能です。要は、選挙人登録名簿への記載の有無によります。つまり、『投票日の翌日に満18歳の誕生日を迎える人』の場合、投票期日当日に名簿に記載され、それ以前は投票権者として『不在』であるということになります。

※ 参照:衆院選2017の日程|期日前(不在者)投票期間と18歳選挙権はいつから?

開票場所と開票開始時刻等

総務省の薦めによって現在、地方自治体の選挙のほとんどが、投票日の内に開票を行う『即日開票』を実施しています。これによって、投票日の深夜までには『当選結果』が判明するようになりました。

選挙結果の判明、当選者・落選者の確認は、選挙に関心を持ち、また支援する団体・個人にとって一刻も早く知りたい内容です。

そこで、各自治体のサイト上でも、開票の状況を逐一掲載する動きが一般的になって来ています。いわゆる『開票速報』です。

また、この開票速報に留まらず、期日前投票の投票人数や投票率も漸次公開している自治体もあります。

ともあれ、開票が投票が終わった後、何処で何時から始まるのかは重要な問題であり、未だこれに対応していない一部自治体があることは残念です。

即日開票を行う会場(選挙会を行う会場とも言います)では、関心のある人に会場内の閲覧を受け入れている自治体もあります。状況を踏まえ、先着順何名までと条件を設定している場合もあるので、事前の確認が必要です。

即日開票のお知らせの実例

2020年2月2日投票の茨城県・神栖市議会議員選挙における即日開票のお知らせは以下のとおりです。

開票について

開票の日時

2020年2月2日(日曜日)午後7時30分
即日開票します。

場所

かみす防災アリーナ(メインアリーナ)
神栖市木崎1219-7

選挙公報の発行について

選挙公報とは、選挙に立候補したメンバー全員・一人一人の政策・主張・公約などがまとめられた公報紙のことを言います。

印刷配布されるだけでなく、主にPDFファイルの形式で、ネット上でも閲覧できるようにしている自治体も多い状況です。

また、地方自治体では、月刊を基本にして自治体情報全般を配信する『○○広報』という冊子を発行していますが、選挙公報に該当する内容を、こちらの広報のページを割いて掲載するケースも見受けられます。広報もまた、選挙公報と同じく、PDFファイルの形式で、ネット上に掲載しているケースが多く見受けられます。

選挙のアピールやイベントの告知

より投票率の高い、より良い選挙を目指して、選挙啓発標語や選挙啓発ポスターの募集・発表・顕彰を行っている自治体も多く存在します。

これの啓発活動への参加や関心を通じて、有権者・非有権者を問わず、選挙に関心が持たれることは大変に望ましいことです。

また、標語・ポスターによる啓発に終わらず、選挙のためのイベントを開催する自治体もあります。

最優秀賞

小学校低学年の部

そのいっぴょう 広がるぼくらの 明るいみらい

姉崎小学校

北原 圭悟

小学校中学年の部

君の声 伝える一歩は 選挙から

市原小学校

大録 優翔

小学校高学年の部

捨てないで 自分の権利と 明るい未来

国分寺台東小学校

中嶋 颯

中学校の部

投票は あなたにできる 国づくり

国分寺台中学校

池田 詩音

高等学校の部

参加しよう 日本の未来 築くため

東海大学付属市原望洋高等学校

渡辺 侑里香

一般の部

若い手で 夢を咲かせる 選挙の日

柳池 繁

明るい選挙啓発ポスター・標語作品について 市原市より。

その他の選挙啓発ポスター・選挙啓発標語を発表している地方自治体。

立候補者には誰がいるか?

告示日の立候補者の届出が済むと、立候補したメンバー全員の氏名等が明らかになり、主に、立候補者の一覧表形式で、自治体のサイト上に公開されます。これで、立候補者が誰か明確になります。

一覧表の項目は主に

  • 届出順番号
  • 氏名
  • よみ(ふりがな)
  • 性別
  • 所属党派
  • 現・元・新等の新旧
  • 職業

となっています。

ほとんどの自治体の告示直後のサイト上の発表では、この一覧表の開示のみと留まっています。しかし、この選挙管理委員会調べの情報を解析して、大手新聞社各紙では、『新旧別集計』『党派別集計』も発表するに至ります。サイト上の数値集計にてわかるとはいうものの、新聞各紙の発表より先にサイト上で明確にしても良いのではないでしょうか。

直近の選挙人名簿の人数

投票する立場の人にとって、今回の選挙で自分は全有権者何名中の一人なのか?男女別の有権者数はどのくらいなのか?

この人数情報に前回までの投票率を兼ね合わせると、およその投票数がわかり、選挙の趨勢の把握にも繋がります。

しかし、各地方自治体では、告示直後の段階で、有権者数(選挙人登録名簿数)を明らかにしているのは一部に限られている状況です。そしてこちらもまた、前述の党派別集計と同じく、新聞各紙での発表で知るに至る現状となっています。

以前に実施された選挙結果情報

これから臨もうとする選挙の行方・趨勢は、過去の選挙結果を参照することで様々な角度から分析することができます。

以下は、平成24年2月5日に執行された『神栖市議会議員一般選挙 開票結果』です。このような情報の蓄積は大変に好ましいことですが、実施していない自治体もあります。

  • 定数:23人
  • 立候補者数:28人
  • 選挙速報(23時50分確定) 開票率:100%
得票順 当・落 候補者氏名 党派名 新現前元の別 得票数
1 村田 やすなり 無所属 3,944.53
2 いとう 大 無所属 3,467
3 木内 としゆき 無所属 3,006
4 高橋 ゆうじ 無所属 2,294
5 神崎 清 無所属 2,021
6 さかいがわ 幸雄 無所属 1,959
7 長谷川 はるよし 公明党 1,804.72
8 安藤 まさよし 無所属 1,732
9 宮川 一郎 無所属 1,719
10 佐藤 せつこ 公明党 1,705.86
11 長谷川 たかし 無所属 1,665.28
12 西山 ただし 公明党 1,624
13 藤田 あきやす 無所属 1,593
14 飯田 こうぞう 無所属 1,590
15 大槻 邦夫 無所属 1,579
16 いがらし 清美 無所属 1,545
17 泉 純一郎 無所属 1,545
18 えんどう 貴之 無所属 1,512
19 額賀 優 無所属 1,430
20 三好 ただし 無所属 1,419
21 のぐち ふみたか 無所属 1,387
22 関口 まさじ 日本共産党 1,344
23 後藤 じゅんいちろう 無所属 1,123
24 高安 たけお 無所属 1,058
25 石井 由春 無所属 1,048
26 村田 ふみあき 無所属 1,010.47
27 佐藤 潤悦 無所属 281.141
28 熱田 幸司 無所属 124

開票は終了しました。

期日前投票の実施結果と推移

過去の選挙結果情報以上に貴重な情報は、期日前投票の実施の推移です。期日前投票が開始された日から投票日前日まで、その状況を公表する自治体は限られますが、よりいち早く選挙戦の趨勢・情勢を読み解くことが出来るものです。

以下は、茨城県神栖市にて公表してる期日前投票の経過です。

  • 期日前投票状況(2月1日現在)
  • 市議会議員一般選挙 期日前投票状況
  • 期日前投票率(2月1日現在)
  • 13.95%
日付 神栖市役所 波崎総合支所・防災センター 日別計
1月27日 958人 435人 1,393人
1月28日 812人 385人 1,197人
1月29日 1,093人 538人 1,631人
1月30日 1,229人 511人 1,740人
1月31日 1,211人 581人 1,792人
2月1日 2,119人 959人 3,078人
合計 7,422人 3,409人 10,831人

各党・各候補の選挙戦の優劣・情勢

選挙戦に臨み、各党派・陣営が読み解きたい各立候補者の優劣や情勢は、時々刻々と推移するもので、一般の人には簡単には解りえない部分が多いものです。

各党派・陣営は自らの情報網で掌握した真実の内容を簡単に外部に漏らすこともありません。

そこで登場するのが選挙情報の掌握に強い新聞社等となります。現状、以下のメディアが最も公共的に早い情報を配信しています。

  1. 選挙-毎日新聞
  2. NHK選挙WEB
  3. 選挙・世論調査(選挙):読売新聞オンライン

民間の機関・マスコミ・メディアの掌握情報

かなりの正確性をもって、選挙結果が読める場合があるのが、投票所の出口で行う『出口調査』です。NHKが音頭をとって行う『NHK出口調査』はけっこう知られていますが、NHK地域スタッフ同様、調査に業者を投入するケースが多く、この辺は業者の実力次第といった観も否めません。

大手マスコミ・メディア・新聞各社といえども、その指針等はさておき、地元業者の力量に依存する形のようです・・。

出口調査の他に、電話による支持政党等のアンケート調査を請け負う業者もあります。

  1. 株式会社グリーン・シップ
  2. オートコールシステムは株式会社コールコム

こういった背景の下、時に新聞各社や自治体の選挙管理委員会より早く、開票速報・開票結果を配信している民間のサイトがあります。

  1. 選挙ドットコム
  2. 政治・選挙プラットフォーム【政治山】

また、個人の選挙関連サイトの中にも秀逸なものがあり、以降、漸次にご紹介して参ります。

以上。